南京で手話交流をした話
みなさんお久しぶりです!
今回はみゆきが担当します。
中間レポートの提出がすべて終わり、
北京大学での生活も残り1ヶ月、北京での生活も残り2ヶ月となりました。
留学したての頃は、中国語3,000字のレポートと言われ、
本当に泣きたくなっていましたが、
書くことにもだんだんと慣れてきて(質はわかりませんが笑)
最後のレポートを書き上げた時にはなんだか少し達成感がありました。
そんなレポートに追われる生活をしながら、
先週の週末にりおや他の学生と一緒に南京へ行ってきました!
南京に何をしに行ったのかというと、
南京にある聾唖学校(耳の不自由な学生のための学校)との
交流会に参加して来ました。
この交流会に参加するために私たちは3月から毎週1時間手話の練習をして来ました。
ここで驚きなのが、私たちは北京手話の先生をお呼びして習っていたのですが、
北京の手話と南京の手話は少し違うのです!
(もちろん日本と中国も違います)
3ヶ月の練習を通して、
簡単な会話と自己紹介、“朋友”と“阳光总在风雨后”という歌の練習をしました。
交流会の流れとしては、
生徒たちとの校内見学→ホールにて手話やダンスの演目
という流れでした。
私たち日本側は“朋友”(友達)という曲の手話、ソーラン節、“阳光总在风雨后”の手話を用意していきました。
南京の生徒たちは、二種類のダンスを見せてくれました。
3ヶ月の練習で簡単な会話はできるのかなと思ってはいたものの、
実際に生徒たちと手話で会話しようとすると思い出すのに時間がかかりました笑
でも覚えた手話で会話ができて伝わった瞬間はとっても嬉しかった!
手話は動作ではなく「言語」であり1つのコミュニケーションツールなのだと実感しました。
写真のように私たちは、
聾唖学校の生徒たちが視覚から感動できるものを披露したいと思い
ソーラン節を踊りました。
2泊3日で南京を訪れ、その中で一番感動というか心が動いた瞬間は、
この交流会の中での出来事です。
このように、聾唖学校の生徒が綺麗な衣装を着てダンスを披露してくれていました。
彼女たちに見とれていると、全員がある1点を見つめていることに気がつきました。
そこにはある1人の女性が立っていたのです。
この女性は踊っている彼女たちに向けてずっと手話をしていたのです。
そして踊っている彼女たちの後ろの方にも1人同じように手話をしている人がいました。
耳の聞こえない踊っている彼女たちにとっては、
ダンスをしていても音楽に合わせて踊ることがすごく難しいことです。
そのために、曲の歌詞の手話を前と後ろに立っている先生がすることによって、
彼女たちはその手話を見てダンスを踊っていたのです。
初めは全くこの事実に気がつきませんでしたが、
このことに気づいてからというもの
鳥肌が立ち、涙をこらえるのに必死でした。
涼しげな顔をして踊っている彼女たちが
ここまでの完成度を作り上げるのに、
想像できないほどの努力があったんだろうな。。。。
交流会の最後には、このように私たち留学生と聾唖学校の生徒みんなで
“阳光总在风雨后”という歌を手話付きで披露しました。
最後には私たちが作った千羽鶴を送り、
聾唖学校の生徒からはパンダが書かれた絵をいただきました。
この交流会でたくさんのものが得られて胸がいっぱいになりました。
本当に参加してよかった。
この交流会以外にも、
老人ホームへ行ってソーラン節と歌を披露しに行きました。
最初老人ホームに入った時にはなんだか歓迎されてないような気がしてしまいました。
南京事件があった南京に住んでいる老人の方だ、日本に対して悪い印象を持っているかもしれない、、、
とも思っていました。
でも、私たちがソーラン節や歌を披露すると
みるみる彼らが笑顔になっていくのです。
帰り際1人のおばあさんが
「来てくれてありがとう。感動した。また絶対にきて」
と言いながら私の手を強く握ってくれました。
あの時のおばあさんの手の感触は一生忘れられない気がします。
他にも南京大虐殺記念館へ行き、副館長とお話しをしたりなど
多くの貴重な体験をさせていただきました。
二泊三日でたくさんのことを感じ、感動しましたが、
この活動に意味を持たせるためには、
実際に参加した私たちがこの活動の「継続」のために今後も尽力し、
ここで感じた感情を「発信」していくことが大切なのではないかと思いました。
北京に来て8ヶ月が経とうとしています。
これまで振り返ってみると、本当にいろんな体験して、
いろんな感情を持って、たくさん心が動いた体験をしました。
南京の活動に参加したことで、
「継続」と「発信」の大切さに気づけたことがすごく大きかったと思います。
ここまでの活動や経験、体験を残り2ヶ月の留学生活、
そして帰国後も「継続」「発信」していこうと思います。
とっても長い文章最後までお読み頂きありがとうございました!
〜おまけ〜
この間地下鉄に乗っていたら
急に電気が消えて真っ暗になりました。
停電かな!?と思い日本人の私は1人であたふたしていました。
結局停電ではなくなぜ電気が消えたのかは全くわかりませんでした。
車内が真っ暗なまま電車も普通に動くし、
中国人の乗客の方々は何も動じておらずビックリしていました笑
さすが中国。